現代社会でわたしたちが持つ多くの価値観は本当に必要なのでしょうか?「いらない価値観」がわたしたちの行動や思考を無意識のうちに制限していることがよくあります。でも、自分の中にある「いらない価値観」に気づきにくいもの。この記事では、潜在意識に潜むこれらの価値観がどのように形成され、わたしたちの日常生活にどのような影響を与えているかを探っていきます。
「いらない価値観」が現実を作ってしまう
今日は、わたしたちの心の中にある「いらない価値観」について、少し深く考えてみましょう。
わたしたちの「潜在意識」には、自分でも気づいていない考え方やクセがたくさん隠れています。
例えば、「完璧な妻や母親でなければならない」とか「年齢相応の振る舞いをしなければ」といった考え方。
これらの価値観、みなさんも持っているかもしれませんね。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。これらの考えって、本当に必要かしらん?
実は、多くの場合、これらの「いらない価値観」は、わたしたちの可能性を狭めたり、ストレスの原因になったりしているんです。
ここで問題なのは、これらのいらない価値観に気づくのがとっても難しいということ。
なぜなら、これらは長い年月をかけて無意識のうちに形成されてきたものだからです。
そして、わたしたちの脳は、自分の持っている価値観に合わせて現実を解釈してしまう傾向があるんです。
だから、「そんなの、当たり前でしょ」って思っている価値観こそ、実は見直す必要があるかもしれないんです。
潜在意識にあるいらない価値観に気づくのは難しいのですけど、自分を再発見する気落ちでワクワクして読んでいただけると嬉しいです^^。
感情の奥にある「いらない価値観」
さて、ここでもう一歩踏み込んで考えてみましょう。
わたしたちが日々感じている感情、例えば「イライラ」や「悲しみ」。
これらの感情の奥には、もっと根本的な「本当の気持ち」が隠れているんです。
心理学者のカール・ユングは、これを「影(シャドウ)」と呼びました。
「影」とは、私たちが意識的に認めたくない、でも確かに存在する感情や欲求のことです。
例えば、イライラの奥には「不安」や「恐れ」が、悲しみの奥には「寂しさ」や「自己否定」が隠れているかもしれません。
実は、わたしたちは、大人になるにつれてこの恐怖や不安という感情に向き合いたくなくなり、他の感情にすり替えてしまうことがあるんです。
つまり、無意識化してしまうんですね。
例えば、ある人の言動がとても嫌で恐怖を感じるとします。
さらに、そう感じていることを周囲に知られることにも恐れを感じてしまい、二次的な恐怖心が生まれます。
そして、これを回避するために相手を攻撃したり陰口を言うなどして、自分を正当化する行動を起こしてしまうことがあります。
また、幼少期に親からあらゆる行動に干渉され、常に感情的に怒られるという経験があると、自分の意思で考え行動することに不安を感じるようになることがあります。
その場合、自分ではそのような欲求や好奇心がないと思い込ませることで回避しようとするんです。
全部、過去のわたしです^^。
「いらない価値観」は爬虫類の脳からくる反応?
さてさて、感情の奥にはもっと根本的な「本当の気持ち」が隠れているとお話ししました。
それらの、感情の基になる感情が隠れてしまう理由は、脳の仕組みが関係あるんです。
わたしたちの脳は、進化の過程で層になって形成されてきました。
その中でも最も古い部分が「原始脳」や「爬虫類脳」と呼ばれるものです。
この「爬虫類脳」は、脳幹や小脳を含む領域で、約5億年前から存在していると言われています。
人間だけでなく、爬虫類や魚類にも共通して見られる脳の部分なんですね。
わたしたちの脳は、簡単にいうと「爬虫類脳」「哺乳類脳」「新皮質」の3層構造になっています。
「爬虫類脳」は主に生存に関わる基本的な機能を担当しています。
例えば、心拍数や呼吸、体温調節といった自律神経系の制御や、危険を感じたときの「闘争・逃走反応」などなど。
だから「原始脳」とも呼ばれるんですね。
一方、「哺乳類脳」は感情や記憶を司り、「新皮質」は思考や言語、創造性といった高次の機能を担当しています。
これらの脳の層は、普段はバランスを取って機能していますが、ストレスが高まったときなどは「爬虫類脳」が優位になることがあるんです。
そんなとき、わたしたちは理性的な判断よりも、本能的な反応を示しやすくなります。
生きるために大切な脳の働きが「いらない価値観」に変わる時
この「原始脳」や「爬虫類脳」の働きは、わたしたちの生存にとって実はとても重要なんです。
例えば、危険を感じたらすぐに逃げる、栄養価の高い物を見つけたら食べるというのは、わたしたちの祖先が厳しい環境を生き抜くために絶対に必要なことでした。
これらは、深く考えているのではなく、体の自動的な反応です。
でも、現代の複雑な社会の中では、この「原始脳」の反応が時々問題を引き起こすことがあります。
例えば、重要なプレゼンテーションで失敗することを「生存の危機」と勘違いして、極度の不安や緊張を感じてしまうことがあります。
これは「扁桃体」という脳の部位が、危険信号を出しているからなんです。
しかし、恐怖心や不安感を常に無意識化しながら生活していると、習慣的にそれを基に思考を組み立てる癖がついてしまいます。
するとどうなるかというと、夢や希望を諦めてしまったり柔軟性のない生活態度になってしまうんです。
これが続くことで心が病んでしまったり、自身の欲求を表現できずに抑圧し続けるんですね。
多くの現代人が、自分の気持ちがわからないとか、やりたいことが見つからないというのもわかりますね。
現代人が感じる不安としては、経済的な不安・社会的地位を失う不安・自分の評価への不安などがありますが、これらはあくまでも表面的、社会的な不安であると言えます。
そのもっと根源的なところに「存在することへの恐怖心」という感情が備わっていると考えられています。
大切なことは、まず自分の中に根源的な恐怖や不安があることに気が付くこと。
そして今自分が、その感情に基づいた考え方や行動をしているかどうかを見つめること。
わたしたちが自分の感情や反応のパターンに気づき、より自由に、そして自分らしく生きていくための第一歩は、この「いらない価値観」に気づくことなんですね。
みなさんも、ぜひ自分の中にある「本当の気持ち」や「原始脳の反応」に注目してみてください。
きっと、新しい自分との出会いがあるはずです^^!
まとめ:「いらない価値観」を見つけるにはコツがある
わたしたちの可能性を狭め、ストレスの原因となる「いらない価値観」。
これに気づき、見直すコツは、自分の中にある根源的な感情や反応に目を向けることです。
新たな視点で日常を見つめ直すことは、自分らしく自由に生きるための第一歩です^^。
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